心理捜査官草薙葵 全3巻 漫画 月島薫 ストーリー 岐澄森 構成 中丸謙一朗 1996年
プロファイリングブームの頃にはじまった推理漫画。マガジンで金田一が人気を博し、サンデーでコナンがはじまり、ジャンプでも推理物のヒットをという目論見があったのでしょう。これについては詳しくは少年探偵Qの項目で触れますが、おそろしく悲しいエピソードがありました。
一時期恐ろしい勢いで流行ったプロファイリング。「交渉人真下正義」がネゴシエーターと言いつつほぼプロファイリングしてたのも懐かしい思い出です。
とはいえ、この誘導旋回法など、身近で使えなくもない心理分析テクニックを取り扱っていれば、入り口としては悪くなかった気がします。
まあ、でもプロファイリングの行き着く先が「せ、せやろか?」って内容だった感は否めませんでした。
ジャンプのアンケートシステムと解決編しか人気が取れない推理物は致命的に相性が悪く、「あやつり左近」「少年探偵Q」「僕は少年探偵ダン」とこごとく失敗していきます。毎回盛り上がる要素が入るサスペンスでもあるデスノートは推理物というカテゴリーからは少し外れるので、ジャンプで推理ものはほぼ成功していないです。
死屍累々のジャンプ推理漫画
ほぼというのはネウロが推理物にはいるか、なんですけど前半は推理物と言っていいと思います。しかし、ジャンプで推理物をやるならこれくらい突き抜けないときついという事を体感させてくれた作品と言えるでしょう。
ドーピングコンソメスープまではネウロも微妙なラインだったのが一気に弾けました。その後もはちゃめちゃな敵役が定番化します。