津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

ひのまる劇場 1981年 ジャンプ打ち切り漫画紹介3

1981年は1980年から続くスタンス模索の時代、1983年くらいから80年代ジャンプの形が決まってくる感じです。この年は打ち切り漫画8作のうち3作が野球。スポーツ漫画といえば野球の時代。

 

さて、そんな1981年のうちから漫画です。

⚪︎ひのまる劇場 全2巻 1981年 江口寿史

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私立探偵とその助手が持ち込まれる事件を解決するというコメディ。同年代の掲載作品と比べても格段にポップで7年くらい先を行っていた感があります。本宮ひろ志が、「やぶれかぶれ」で「鳥山明江口寿史に勝てるか」というくらいでした。

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イラストレーターの様な表紙と

ポップな人物描写。

 

基本的にはギャグ

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途中から網走こども刑務所帰りのすし丸に主人公が交代し、そのまま終了します。

世代交代じゃなく主人公が交代した珍しい作品だと思いますが、他に思いつくのがカムイ伝 弟→兄、天才バカボン バカボンバカボンのパパDr.スランプ 千兵衛→アラレちゃん、ガンダムSEED destiny シン→キラあたりでしょうか。

 

すすめパイレーツのヒットの後で、迷走した感がありますが、この後ストップ!!ひばりくん!で再び大ヒットを出します。

 

未完の帝王と呼ばれる作者の数少ないちゃんとした最終回のある漫画でした。

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