はい今回から1982年に突入します。
19作品の連載が始まり15作品が3巻以内に終わったチャレンジ年。黄金期のヒット作が長く続いたこともあり、次の年1983年あたりから新連載本数はすくなくなっていきます。
1982年新連載作品
さてそんな中始まった新連載です。
ラグビー×こせきこうじ×80年代初頭という掛け算が泥臭さ×泥臭さ×泥臭さという化学反応を生んだ漫画。
まともな練習もせず、10連敗中のラグビー部。お調子者の千太郎は、自分の未熟さを痛感して秘密特訓の旅に出る。次の対戦相手は地区の名門。
考えなしに1人で山籠りをしてすぐに挫折する千太郎。
一方学校ではなかった部員が千太郎を信じて必死のトレーニングを行っていた。
覗き見にきて、帰れなくなる千太郎。
この辺の単純な愛すべき馬鹿というのがこせきこうじの真骨頂というところなんですが、期待されると応えたくなるのが人のさがということで、勝手ばかりやっていた千太郎が、みんなの為に対戦相手の癖を調べて試合に臨みます。
県ベスト8の青新中学と戦い、調べた相手のくせをつき、それが効かなくなると、もともと高い身体能力と粘り強さで良い勝負に持ち込みます。粘り強さがいかにもこせき節。80年代だからというわけでなくこせき先生はずっとこんなかんじでした。
試合は逆転寸前でキックが風に流され敗北。
県ベスト8とやりあえたことで部員たちは自信がつき、学校でも評判になります。
キャプテンの安田はそんな中、クラスメイトに、試合に出ていたことにも気が付かれず、センスがないんだからラグビーをやめたほうがいいんじゃないかと千太郎にからかわれます。
ショックを受け、特訓をして、煽ってくる千太郎にやり返して千太郎と平次と安田の絆が深まって終わります。最後まで泥臭い。でもこれがこせき先生の味ですね。