アマゾンからやってきた人語を話すワニと女子高生3人が巻き起こすトラブルを描いた作品。学校にやってきたり、悪の組織に入ったり、漫画家になったり、異世界に召喚されたりなんでもありのドタバタギャグ。
アマゾンからやってきたワニ(本人は日本人と主張)
漫画家もやる、異世界に転移もする、悪の組織にも就職する
家の擬人化はあろ先生の得意技
秋本治のアシスタント後の作者のデビュー連載。
経緯が不明ですが、「ごめんくださいアリゲーター」として1982年に3話連載(短期集中連載?)した後、読切で発表した作品と合わせて1983年に「ぶぎうぎアリゲーター」というタイトルで集英社漫画文庫で刊行した模様。
もとアシ繋がりでこち亀の派出所も登場
コメディながらSFから風刺、ギャグ、お色気となんでもありな作風はあろ先生の得意技で今作以後も、とっても少年探検隊や優&魅衣に受け継がれていています。ラブコメも含めてどんどん洗練されていくのが読み取れるんですが流石にこの頃は模索している感が強いです。
あろ先生の自画像は緑のワニ画像。アリゲーターの主人公は「あろ」という名前の自画像のワニの姿の姿なので、自分を主役とした漫画を描いていることになるんですけど、デビュー作で自分を主役にしたギャグ漫画ってどう話が転んで産まれたんでしょうか。
漫画の主役に描いたワニが気に入って自画像にしたんでしょうか。そういえばこせきこうじ先生なんかはそんな感じの自画像でしたが…。
しかし、凄くカジュアルに異世界に転移して勇者してるというギャグが成立してますが、この頃からメジャーなお題だったんでしょうか。
ダンバインが1983年、2分間の冒険が1985年、異次元騎士カズマが1988年、ナルニア国物語とかはてしない物語とかが源流にしてはカジュアルすぎると思うんですよね。
ドラクエが1986年レダが1985年なのてファンタジー物が爆発的に増えたのも少し後な気がするんですが…。グインサーガが1979年ですけどジャンプ読者層まで普及してるかというと疑問ですし。
1982年以前でメジャーな少年誌の漫画又はアニメの異世界召喚物に心当たりがある方はご連絡ください。