津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

JUN 1982年

 

JUN 全1巻 森下ひろみ 1982年 

f:id:jiholeopardon:20210309021111j:image

29歳の未亡人のスナックのママと中学生の息子ジュン、隣に住むエロ漫画家雪見とママに求婚する大学教授のもどかしい恋愛を描いた作品。

少年アシベ森下裕美先生のの連載デビュー作と思われますが、この頃絵柄全然違いますね。

 

主人公ジュンと、ママヒロインのナナ、青年誌向けというか、ドラマ風の作劇です。

f:id:jiholeopardon:20210309140950j:image

f:id:jiholeopardon:20210309140941j:image

 

 

大学教授とお見合いをすることになる

いい人なんですけど踏ん切りがつかないナナ

お隣のエロ漫画家雪見はナナに引かれつつも、仕事のこともあり踏み込めない。
f:id:jiholeopardon:20210309140955j:image
f:id:jiholeopardon:20210309140935j:image

 

プール回は完全にヒロイン

f:id:jiholeopardon:20210309141915j:image

f:id:jiholeopardon:20210309140930j:image

 

いい雰囲気になるんですけど

f:id:jiholeopardon:20210309141943j:image

なかなか進展しない

f:id:jiholeopardon:20210309142003j:image

 

お見合いを強引に進めようとする親族がきっかけに3人の関係に決着がついて終わります。

この手の作品は、ヒロインを可愛いと思わせたら勝ちなので、29歳子持ち未亡人を可愛く描いている時点で成功だとは思うんですけど、いかんせんジャンプ向きではなかったと思います。

 

未亡人の恋愛といえば高橋留美子めぞん一刻細野不二彦「ママ」あたりですが、子供が中学生となると青年誌が妥当だったかなあという内容。どちらかと言うとドラマ向けのおはなしです。

メインはどちらかというと母を心配する少年の方ではあるんですけど、ヒロインは母。ヒロインが母で成立した少年誌作品はふたり鷹と八神くんくらいかしら…。コメディじゃなくてトレンディドラマ風だから余計難しかった感はありました。