嗚呼！！毘沙門高 全3巻 宮下あきら1983年
男塾の宮下先生が極道高校→激！極虎一家のヒット後に描いた、体力だけは最強の日本一貧乏な村の高校の部活動漫画。村の名をうって観光で儲けるため毎回種目を変えて各スポーツで対戦を行うが、だいたい失敗におわる。野球、ボクシング、マラソン、柔道、ゴルフ編がある。
砂糖が買えないほど貧乏な村。毘沙門村。
修羅三四郎の母は栄養失調で亡くなる。
設定とキャラは宮下あきららしくはちゃめちゃで、野球編では770kmの球を投げ、丸太のバットごとホームラン、柔道編ではトラックを投げるなど、強すぎて負けない為、相手が卑怯な手を使い殴り倒して失格になるか、ライバルの事情を知ってわざと負けるパターンが多い。
野球編の無茶
柔道編トラック投げ
同じ部活動漫画の「ちょっとヨロシク！」や「1と2」あたりと比べてもライバル不在で盛り上がりにかけたあたりが敗因と思われる。不人気だったのか文庫本サイズでしか単行本が出ていない。野球編のキャッチャーにドカベソというキャラを出してるが、おおらかな時代だったのか、怒られたのか…。
野球編のキャッチャー・ドカベソ
セーフなのか…？
最終的には一度も税金を払った事がない毘沙門村に中曽根総理から廃村にする事を告げられた村民が、自衛隊から戦車を盗んで国会に殴り込み。毘沙門村国の独立を勝ち取り完結。
うわー、すげえ宮下節。
根性、気合、男臭さ、学ラン、戦車、長ドス、狂気という宮下要素は全て網羅した部活動漫画です。
