津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

機械戦士ギルファー 1983年

機械戦士ギルファー 全2巻 巻来功士 1983年

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ゴッドサイダーの巻来先生のデビュー連載。死んだ恋人のクローンを作る為、ロボットに記憶を移した主人公が戦うロボットプロレスバトル漫画。プラレス三四郎やアイアンマッスルなんかに近いテイストですが、あまりにメカメカしい外観がダメだったんでしょうか、2巻で終了。

 

メカバトルに熱狂する人々

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地区チャンピオンと戦うギルファー
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人間の脳のデータをコンピュータに移したという設定なんですが、元の脳はどうなったのか、データを移したロボットが感情を持つから人間という設定だけど、それは人間なのか。一方で感情を持つロボットがライバルとして出てくるんですが、そちらも人間なのか、サイボーグとの違いは?など、SF的な設定の掘り下げが欲しかった作品でした。

 

感情を持ったロボ・バジリスクとの戦いでギルファーは、バジリスクを壊さない為に、子供の記憶を消してただのロボットとして生きるようにするんですけど、感情をもって、恋人の為に戦ってるギルファーがそれをするのかという欺瞞。

 

 

恋人を生き返らせるために戦うギルファー

クローンを作るのを生き返らせるという表現にしていいのか

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同様にコンピュータに脳のデータを移したロボットを人間と呼んでいいのか。

この辺り突き詰めてないのは気になりました。

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感情を持ったロボット・バジリスク
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記憶を消してただのロボットにするなら壊さずに生きていける。ただ、それを生きるというのか…
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親友の少年ロバートを忘れない為に自爆するバジリスク
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サイボーグの美形ライバル・ルイ

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サイボーグとアンドロイドの区別がついてない模様。うーん。
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なんかいい感じで終わるんですけど、恋人を殺した首謀者を殺して仇は打つんですけど、当初の目的である恋人を生き返らせる事はできずに終わるので、消化不良感が強いです。

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