キラーBOY 全2巻 うすね正俊 1984年
砂ぼうずのうすね正俊先生の初連載。天真爛漫な天才バイク少年キリコのサーキットの活躍を描いたバイクレース漫画。レースものは少年誌だと受けが悪いんですが例に漏れず…。一応ジャンプではサーキットの狼、よろしくメカドック、他誌でバリバリ伝説、ふたり鷹、最近でもカペタなんかのヒットはあるんですが、必殺技なんかの派手さが出しにくい。テクニック論が分かりにくいなどで見せ方が難しいです。また、用語説明が必要だったら、キャラの書き分けが難しく、読者に読解コストがかかる為読み手のハードルが上がります。
バイクの動きを見せる都合上、遠景で見せる場合、バイクの型、ゼッケン、ヘルメットのマークなどで見分ける必要がある。
詳しくない人にはわかりにくく、読むためのカロリーが高い。
バイクのパーツ、レースの種類、ルールなどスポーツ物に比べて説明コストも高い。
バイク自体の作画コストもある程度高い。
体格での差が出しにくいため、レーシングテクで特徴を出さなければならないが、そのキャラだけしかできない説得力のあるキャラ立てが難しい。
そこを踏まえても主人公のキャラは立っていたと思います。素直でいい子だけどどこか欠損したキャラ。
ジャンプではこの後スーパーパトロール、スーパーマシンRUN、ロードランナー、GPBOY、Fの閃光、ロケットで突き抜けろ、、公道レース展開を含むBETAKUTO、マッハヘッドを含めて8作品全てが3巻以下で終わります。卓球なみの鬼門ジャンル。
個人的にはレース中に我を失ったキリコの注意を引く為にピットでスカートをたくし上げるヒロインは大好きなんですけど。
レース中に我を失うキリコ
スカートたくし上げヒロイン