津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

バオー来訪者 1984年

バオー来訪者 全2巻 荒木飛呂彦 1984

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寄生生物バオーによって超人的能力を持った育郎が、予知能力を持つ少女スミレを守り、生き延びる為に秘密結社ドレスと戦う話。ビーティーに続く荒木先生の2作目。個人的には大好きだったんですが、あえなく打ち切り。

 

ボーイミーツガールではあるんですが、甘酸っぱさはあまりないのでボーイミーツガール物もというよりはバディ物。どちらかと言うと、育郎は保護者、スミレは護るべき相手、ドレスという巨大な組織から逃避行をしている2人の唯一の心を許せる存在という立ち位置。

 

短いながら一コマで2人の関係を説明するエピソードですらない直感。荒木先生の筆が冴える。

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逃避行をしながら、追手とたたかう育郎。

荒木節は健在。

この台詞回し!効果音!

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効果音

ドギャー
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バァァァン
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声に出して読みたい技名も健在。

バオー・メルテッディン・パルム・フェノメノン!!

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バオー・リスキニハーデン・セイバー・フェノメノン!!

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バオー・シューティングビースス・スティンガー・フェノメノン!!

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バオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノン!!

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ええ、当時覚えましたよ…。

 

そして、攫われたスミレを助けるためドレスの秘密基地におもむく育郎。タイトル回収気持ちいい。

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ラスボスウォーケンは散々言われてますがバイオレンスジャッククリソツ。これなんか理由あるのかなあ。

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ドレスの基地を破壊したものの脱出できなかった育郎が水中で眠り、スミレが目覚めを予知して終わるんですが、寄生虫バオーは成虫になったら宿主殺して繁殖するので実質人類絶滅エンドなんですよね…。

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連載終了一年後にも関わらず、ファンロードでシュミ特(特定の作品を対象に行われる投稿大喜利の様な物、この時代のメジャーなジャンプ作品はだいたい選ばれています)にバオーが選ばれた時は、荒木先生へのインタビューが行われており、こちらで文字起こしされています。(DVD特典に付いているそうです。インタビュー記事①-ファンロード86年5月号- : ジョジョの奇妙な研究所 

 

ちなみにこの後OVAも作成され、販売前に劇場公開もされています。2003年にDVDも出たため、今でも見ることが可能です。

 

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ドルド中佐のCVが池田秀一

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げええーッとかいう小物の池田秀一見たい。

 

LDとビデオは格安で手に入るんですがDVDはそれなりにします。入手は可能。

アマプラとネトフリで見れることは多分ないでしょう…。買うしかないか…。