すもも 全1巻 天沼俊 1985年
お手伝いロボとしてやってきたはたらき小僧はなんの間違いかポンコツロボだったが、泣き落とされて返品せずに使用するうちに次第に家族のような関係になっていく…。
お手伝いロボ はたらき小僧
まともに働かない
スクラップと聞いて、修理の連絡はやめるすもも
「僕とロボコ」だ、これ!
ポンコツお手伝いロボはテンプレなのでポンコツポン子やがんばれロボコン!など同じような形態のストーリーは多く、料理法次第なのですが。「すもも」では、完全にギャグではなく、情緒的な描写も多く、しんみりする中にくすりとなる描写がある程度のコメディとして料理しています。
えっちでくだらない作戦を繰り広げながら仲良くなっていくすももとはたらき小僧
一人暮らしなのにペアのお皿を買うエピソードで家族へ憧憬をしめすところなんかは上手いです。
ラストエピソードが秀逸で、欠陥品として回収されスクラップにされるはたらき小僧が、自分の心配じゃなくて、1人になるすももの心配をしながらクラッシュされるんですね。
スクラップされる前、心配したのは自分の事でなくてすもものことだった
人間に近いロボットを作るために、通常と違うはたらき小僧を作ったという制作者が、修理してくれるが、今までの記憶は失っていた。
ただ一つ、すももの名前以外は。
すもものハートフルコメディ路線ですが北斗の拳キン肉マン男塾銀牙ブラックエンジェルズの時代には厳しかったんですけど、このラスト3話の出来がよくて、心に残る作品になっていると思います。