突然起こった核戦争を偶然シェルターで生き延びた小学生達がたった1人の大人の先生と崩壊した世界で生き抜いて行く。綺麗な漂流教室。子供達がバイクに乗って移動したり、井戸を掘ったり、背伸びせざるを得ない様が丁寧に描かれてます。
核戦争により崩壊した世界
核の冬を前に食料の備蓄、水資源の確保、他のシェルターとの連絡を急がねばならない。
状況は過酷なんですが、メインが小学生ということもあって、嫌なキャラクターが居ないのが読み口の爽やかさをあげています。みんながそれぞれ精一杯やって、それでも足りないところがある。更におそいくる困難。
全員の物分かりが良すぎるところや、サトルが小学生とは思えないヴィジョンを持ちリーダーシップを発揮するところなんかはリアリティにはかけるんですが、シチュエーションが過酷なのにキャラクターのリアリティをあげて、更に読み口を重くするよりは、こちらの方が正解だったと思います。おそらく、だからこそ根強い人気を誇っているし、作画をデフォルメ寄りにしたキャラにも、ひらまつ先生自信の描きたい物語にも一致しています。
基本的にキャラは皆善良
この手の作品にありがちな内部争い
リーダーへの責任追求、クーデターなどが気配もない
たった1人の大人。生徒たちの心の支え、北川先生が核に蝕まれていることがわかる。
苦難は外に理由があるものがほとんど。
実際人気は悪くなかったそうですが、放射能というテーマが重いということで打ち切り。メタルKなんかもそうですが連載開始前に言ってあげてよう。
北斗の拳連載中なんだけどトキはいいのか?
とか思いますよね。
根強い人気で復刊.comで復刊。2020年5月には34年ぶりに続編となる第二部が掲載された完全版も発売されました。みつ子ちゃんが可愛い。
完全版 第二部も収録
続巻の予定です。
懸命に働くみんな
謎の植物が出現
狼による学校の襲撃
襲われた生徒に負傷者が
はじめての手術と心労で倒れるサトル
新たな仲間
など、事件が多数起こりつつも逞しく成長していく姿を描いています。伏線も張ってますし、先生も続けるつもりはあるようなので楽しみです。