打ち切り漫画の帝王次原先生によるバイク漫画。速さが売りのバイク便ドライバー烈は、警察に目をつけられながらも腕をみがき、身に付けたテクニックでレースの世界に参入する。
前半は警察との追いかけ合い、後半からレース漫画になります。
現実のバイクテクニックを必殺技として使用して、わかりやすく見せようとはしてるんですが、前半の警察との追いかけ合いはテレビスペシャルのルパン銭形並みの出来レース感が強く、緊張感がなく、現実レーステクニックもわからないものからすると地味で訴求力が弱かったです。
例えば、暴走したバイクを両輪ロックしてブレーキングターンで止める回があるんですが、フィニッシュの技の場面よりその前の、走行中のバイクから暴走したバイクにバク宙しながら飛びうつる方がよっぽど難易度が高く、バイクテクニックの方にすげえ!とならないんですよね。
車の次はバイクという事で始まりましたが、いまいち盛り上がらず終了。この後交機を描いたスーパーパトロールもこけ、編集からメカ物禁止令が出たとの事。同じ題材を面白く料理するのは困難と思われたのでしょうが、その後もスポーツ物の隼人18番勝負、ドンボルガンと打ち切られ4アウト。メカドックの功績からか東京犯罪物語、元気やでっが掲載されます。これを含めると6連属打ち切りですが、後者2つはFの閃光や力人伝説のような、短期確定の企画ものではないかと思われます。しかし、デビュー作暴走ハンターから7打ち切りという記録を打ち立てた次原先生は打ち切り漫画の帝王と呼ばれる事になります。