津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

ターヘルアナ富子 1986年

ターヘルアナ富子 全2巻 徳弘正也1989年 

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医者の娘富子と寺の息子空也の繰り広げる人情系下ネタギャグ。ジャンプでは珍しく2作連続女性主人公。作者によると資料を200枚以上準備してかなり気合を入れてはじめたが15週打ち切り。

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徳弘先生らしく、下ネタ全開ながらもしんみりするところやクスッとするところはあるんですが、ブレイクには至らず。

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決め台詞の「オペしましょ」は作者自ら編集にうけると思ってんの?といじられた事を作中で披露していました。

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途中から動物と喋れて、霊感もあるみゆき

空也の兄で、金と色欲に弱い空念も加わり、トラブルを解決したり、恋愛の悩みを解決したりと進行していましたが、医療関係ネタが雑というか、やぶ医者ぶりが笑えなかったり、下ネタがきついかなというところはありました。

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徳弘先生は絵柄と下ネタで敬遠する人が多いんですけど青年誌に移籍後描いた「狂四郎2030」は漫画家生命をかけた作品で、ディストピア社会の闇と抵抗するも失敗する人々、その中で育まれる愛情を描いた名作です。カレーの画像が有名ですが、登場人物が全て洗脳か、過酷な環境で狂っている所が最高です。

 

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