くおん… 全2巻 川島博幸 1986年
お互いの親の結婚で義理の兄妹となった幼馴染みの久遠真と久遠真琴という、みゆきやママレードボーイなんかでもお馴染みの血のつながらない兄妹シチュエーションですが、禁断の愛よりさわやかな恋愛方向に進みます。ノリとしてはどちらかというとみず谷なおきの「人類ネコ科」のが近い印象。
2人の久遠まこと
理乃に嫉妬する真琴
フラグっぽく見えるんですけどね…
二人の久遠とクラスのアイドル理乃、それを見守る無骨な親友猛田、転校生の3人目のくおんを交えた恋愛模様が描かれていきます。この手には珍しく、黒髪ロングヒロインとくっついて、真琴とは家族ということで落ち着くのが意外なところ。あんなに真琴フラグを立てて、理乃ちゃん(黒髪ロングヒロイン)とのデートをキャンセルして真琴見舞いに帰ったり、尾行してチンピラから守ったり、真琴も昔は私だって守ってくてたとか言っておきながら、くっつかない。
負けヒロインが、負けヒロインが勝った!
いちご100%くらいのどんでん返しです。
もちろん
理乃ちゃんとのフラグもあるんですけど
どう見ても真琴とくっつく流れでしょ?
理乃とくっついた後、真琴のことが好きなことに気がついて、お別れをして真琴と結ばれるという構想だった臭いはぷんぷんするんですけど打ち切りが決まって、回収できないままおわってしまったんでしょうか?
最後まで真琴とか兄妹以上恋人未満な関係で終わります。