余り物で作られたロボ警察三太夫の活躍を描く。バケツが顔のロボットが主役で人気が出るか!と編集も言いたかったでしょうが、豚鼻にトサカと弁髪にどじょう髭主役で2本大ヒットを出したゆで先生に言えるはずもありません。
今回はコミカル寄り
スクラップロボだが怒りでバケツから射出された柔道着を着ると強くなる三太夫の活躍を描いており、初心に帰ってコミカル路線をやりつつ、警察という職業からバトルにも移行できるという上手い構造になっているのですが、コミカル路線の段階で既に危うい感じがあります。
怒りで柔道着が発射されるなら笑いは逆で体が柔道着に引き寄せられるんだ!という全然わからんゆで理論や、「極悪人は殴り殺してもいいんだ。これがニューヨークロボポリスのやり方だ!」と、テリーマンよりアメリカへの偏見を生みそうなマイケルなど、ゆでたまご節は健在です。
怒りで柔道着が頭から発射!
柔道技を身につけると達人に←わからないけどまあわかる
笑うと自分が柔道着に吸い寄せられる←わからない
熱いマイケルへの風評被害
しかし、ダサかっこよさを押し出したバトルは受けず、打ち切りが決まります。
打ち切りを宣告されたゆで先生は、仕方ないことではあるがこのまま終わりではなく何か読者に爪痕を残したいと考えます。その結果、飲んだくれた警察ロボ、バトルマンはウォーズマンだったんだーッ!!
この回だけは大人気だったそうです。
6人の友が描かれますが、牛すら入ってるのにジェロニモとウルフマンはどこに行っんだーっ!?
ゆで先生の思惑通り、連載終了後もスクラップ三太夫は、最終回近くに突然ウォーズマンが出てきた漫画として語り継がれるようになります。2巻完結の漫画でも、世の中の人の心になにがしか残そうとするゆで先生はなんだかんだ言ってすごいと思います。