津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

かおす寒鰤屋  1995年

かおす寒鰤屋 全1巻 大川原遁 1995年 

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骨董にまつわるウンチクでトラブルを解決する寒鰤屋の話。

 

うんちく漫画といえば、同じ作者の王様の仕立て屋や、里見桂先生のゼロ、ギャラリーフェイク美味しんぼなどが代表格で、一定のニーズはありますが、青年誌に多い題材です。

 

寒鰤屋も骨董品屋ということで、対象は幅広く、置き時計、茶器、記念硬貨ジーンズ、焼き物、掛け軸など様々なジャンルに対応できる強みはあったのですが、うんちく自体に魅力を感じるのは低年齢層には辛かったのではないかと思います。

 

骨董品全般のうんちくをカバー

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しかしながら固定ファンはついており、連載終了後に「好きだった」の声が多数上がった愛される打ち切り漫画。現在連載中の王様の仕立て屋と共通点も多い大川原遁先生の原点です。

 

上泉新陰流や楠流忍術、琉球古武術の使い手などセミレギュラーメンバーを己のジャンルの古典に詳しい強者にして少年誌らしいバトルにも対応できるようにしていたのですが…。

 

寒鰤屋は元公儀隠密

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彫り物も体術も凄い長さん

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琉球古武術と絵唐津の作者・水島大魚

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紅一点はトラブルメーカーの女忍者。

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少年誌にしては身体雰囲気になっちゃいましたね…