ツリッキーズピン太郎 全3巻 原作 真倉翔漫画 岡野剛 2000年
浦島太郎の子孫ピン太郎は、玉手箱から出てきた、ルアーに変身できる生物リグーを相棒にして釣りまくる!
少年漫画らしく、奥義や釣気など出てきますが序盤はルアーや魚の生態についてなどわりと正統派なお話もあります。
釣気をたかめ、奥義を繰り出す少年漫画ムーブ
更にルアーは変身する万能ルアー
小学生の財力で、ターゲットをさまざまに変え、それに合わせて道具や技術をすり合わせる釣りの面白さを描こうとすれば、変身するルアーくらいはないと仕方ないかもしれませんが、奥義は釣りのリアル度を下げてしまったので一長一短な設定でした。
序盤はキャスト方法やバスの生態、ルアーの選択など他に足がついた説明もあったのですが…。
途中から女性キャラでお色気アップ。なぜかリグーの相手にメスのカエルも登場。そのまま、浦島の子孫のライバルも登場して釣りバトル漫画となっていきます。
どんどん登場してくるヒロイン。
ちょっと迷走の気配。
更に同じ浦島の血を引くライバルが登場。
浦島の子孫と婚姻する掟のある乙姫の末裔をめぐってバトル。
11人のライバルの存在も示唆しれますが、登場せずに終了。
釣りブームは1990年から2006年まで続きその後衰退して行きますがまだブーム真っ只中。同時期には釣りドレンも連載中でした。
変身ルアーや釣気の設定が、逆に本来の釣り漫画の駆け引きや技術的な奥行きをなくしてしまった感もありますが、地味にリアルな釣りドラマを描いて受けたかと言われると難しいところではあります。