津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

ロケットで突き抜けろ!  2000年

ロケットで突き抜けろ! 全1巻 キユ 2000年

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伝説の打ち切り漫画の一つ。タイトル通りロケットで突き抜けたこと、枠外に踊るlive like rocket!の文字、コミックの作者コメント、ジャンプ巻末コメントがあまりに痛かったためそちらの方が有名な作品です。

この作品以降打ち切り漫画のことを「ロケットで突き抜けた」とか「突き抜けた」と表現するようになったという、打ち切り漫画界隈にも影響を与えた作品。

 

コマ枠外に時節挿入される

live like rocket!の文字。場面転換用のアイキャッチと、クライマックス用の煽りを兼ねた文字

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コミック作者コメント
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巻末コメント最終回分

歴代のもなかなかです。

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スキマの漫画紹介では4行の紹介文で六回伝説と書かれるほどの伝説っぷり。流石に「伝説の電子書籍化」は要らないと思います。お前伝説言いたいだけちゃうんかと。

巻末コメントは今見ても味わい深いですが収録されたんでしょうか…。

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話自体は才能のあるレース少年春田が、カートをはじめて天才ドライバー赤城のもつカートのコースレコードを塗り替え、才能の片鱗をみせ、F1ドライバー赤城の作るレーシングチームに入って走るようになり、復讐に囚われた赤城が楽しさで走る春田を見るうちに自分を取り戻すという内容です。キユ先生はこの後ナンバー10で打ち切りをくらい、松井勝法伝説の打ち切り漫画家を自称しはじめます。

 

赤城のもつコースレコードを塗りかえる春田。

カードを初めてまだ数日。

全日本出場のレーサーとも渡り合い才能の片鱗を見せつけます。

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噂を聞いた赤城と勝負して、レースの面白さに目覚める春田。

2年後にとび、F3優勝する春田。

展開がはやーい。

復讐の為にレースをやっていた赤城は、楽しく走る春田を見て、レースを楽しんでいた頃の自分を取り戻していく。
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ヒロインも突然登場。

2年後になって3話で完結してしまいますのでとりあえず、ぶち込んでいった感。
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実際原作付きとはいえソムリエールを6年連載して他の連載も持ってましたから、和月先生のアシに収まって漫画家引退した3連続打ち切りの大好王の道元むねのり先生や、野口賢先生、4連続打ち切りの記録保持者黒岩よしひろ先生と門馬もとき先生、6連続打ち切りという前人未到の記録を持つ次原隆二先生の方が打ち切り漫画家度は高いんですが、キユ先生はジャンプ以外での打ち切りも含めて4打ち切りとしており、打ち切り漫画家というブランディングで、生存戦略を立てているとのことです。

 

確かに、打ち切り漫画界での作品知名度としては、「斬」「ライトウイング」「チャゲチャ」「スポーティングソルト」あたりと肩を並べるか上回っており、ネタ漫画として有名な、「未完」の男坂、「年表」の武士沢レシーブ、「魔城ガッデム」のソードブレイカー、「掟破りの異世界召喚」のタカヤ〜夜明けの炎刃王〜などと比べても「ロケット」や「突き抜けた」で通じるキャッチャーさを誇ります。

 

これを生かそうと思った着眼点は素晴らしいと思うのですが、いまいち、ブログ内で話している内容が情報商材屋に騙されている人みたいな内容なので松井先生の行く末に一抹の不安を感じます。

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とはいえ、ハナカクをピクシブクラウドファウンディングをつのりYouTubeで動画配信など色々考えて活動しているようです。

ハナカク自体も、数少ない総合格闘技ルールの格闘技物なので、このまま頑張ってほしいと思います。