津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

少年エスパーねじめ  2002年

少年エスパーねじめ 全2巻 尾玉なみえ 2002年

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 暗黒エスパーと白エスパーの対決を描いた下ネタギャグ漫画。純情パインと同じノリではじまり、同じように終わりました。尾玉先生のこの作風は一貫しているのでジャンプには向いてなかったんでしょう。なみえストとしては悲しいです。

 

ブラジルには食いつくくせに熱海には食いつかないのかよと拗ねるねじめ

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ねじめの使い魔(猫)にねぶり倒されて恋におちるるきじ。この辺りのノリは好きなんですけど。

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ちんちん比べ撮影会はジャンプではドン引き案件だったかしら…。
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基本的に、少年少女にチンピラムーブやトレンディドラマムーブをやらせる面白さと、少年少女がおもちゃや有名人に食いつくというポイントをおっさんがすきなものに差し替えたり、逆に子供らしい悩みを非常識な手段で解決するというのが笑いのポイントとなっています。プラス濃いめの下ネタ。

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子供らしい踊りをみて、母乳が出そうになるお母さんとか、完全に対象年齢が中高生じゃなくて成人以上向けですよ。

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純情パインでも突然のガイバーネタがありましたが、ねじめでも突然の大友克洋ネタが挿入され、確認できないんですが、おそらくこの校長ネタの部分が、AKIRAのコマとセリフのパロになっているそうです。わかるパロディをしてくれ…。

 

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熱烈なファンはいるんですけど、ジャンプじゃないよねという感じでは変わらず、この後は青年誌に移籍します。

 

ちなみに特定の漫画家のファンの呼び名を、

吾妻ひでおファン 吾妻ニア

車田正美ファン マサミスト

たがみよしひさファン タガミスト

などと呼称しますが、尾玉先生ファンもなみえストと自称するあたり、ファンの高い温度を感じる作家です。

 

ただし、ブログを書く様なファンからも、

 

『中学生のころ、ジャンプで読切版『純情パイン』を読んだときは世紀の天才が現れたと思ったのですが、それに反して連載作品は打ち切りの連続。当時はなんでこんなに面白いのに人気ないんだと疑問に思っていましたが、今読み返してみるとどう見ても少年誌向きじゃないネタばかりで、そりゃ打切りになるわと納得できます。』


尾玉なみえさんから学んだことは、残念ながらないですね・・・。

他のギャグ漫画以外の漫画家さんでは、どこかしら学ぶところがあるのですが・・・。』

 

と、後ろ向きな意見が散見されます。まあ人を選ぶ作家さんです。