久々にやばい打ち切り漫画の登場です。1万年前に滅んだ究極の科学文明グラナダの謎を解き明かすため、ジュゲムと太郎はグラナダの聖典を探して国家の機密保管室から謎の古代遺跡まで探検を行う。
身体を自在に粒子に分解するリング
究極科学の残した遺産は魔法のような出来事を可能にする。これを使って、グラナダの遺跡を発掘するのが主人公2人の目的。
6話まではグラナダの概要を紹介して遺跡の探索をしつつ主人公2人のキャラ紹介で進行も悪くないんですが、7話から始まる東京ピラミッド編が、ピラミッドから正典を奪取した後、合体した警備ロボ・モビルクレイに追われて絶体絶命の状態から回想シーンに入り、13話まで回想編が続いてラスト6ページで現代に戻り、どうやって助かったのか明かされないまま終わります。尺考えてー!
東京ピラミッド…。ここが運命の分かれ道でした。
絶体絶命のピンチから回想編に入ります、ワンピースでもよくやる手法ですが、新シリーズ突入→シリーズ中に長い回想は人気漫画だから許される展開で、普通は回想自体を一つのシリーズとして扱うよ!もしくは1-2話で終わる回想にしとくよ!全13話で回想編が6話ってどんな比率だよ!
究極科学とて避けられなかった滅びの運命を変える、アカシックレコードを書き換えることができる人造人間がジュゲムであり、ジュゲムを逃す側と追う側双方に究極科学を作り上げた「偉大なる9人」がいるということが明かされます。
ソワカ、ソードブレイカー、あっけら貫刃帖と同じように、設定は練り込んでるんですが、打ち切りの短い展開に設定をねじ込んでくるので消化が追いつかず、説明的な展開や、意味のない設定の披露が行われるのが辛かったです。東京ピラミッド編のメビウス空間からの脱出などをじっくりやれば面白かったかもしれないんですが、設定説明と過去編で話の大半をしめたのは失敗だと思います
作者もヒロインを出さなかったのは後悔したらしく、2巻にには本編に出てこないヒロインの人物紹介が載ってます。素直に相棒を、小太りメガネでなく、ヒロインにすれば良かったのに…。変な髭の育て親の科学者といい、伊藤先生はダサいキャラを好む悪癖があると思います…。