タトゥーハーツ 全2巻 加治佐修 2003年
心の象徴となる文字を特殊な墨で刺青として彫ると、力をもったタトゥーハーツになるという世界。人がいいが、トラブルメーカーの莫山は偶然にも粋という文字を刺青として彫られたことでタトゥーハーツになり、それが原因で命を狙われることになる。
偶然タトゥーの力を手に入れた莫山
力あるものが住みやすい世界にかえるため、テロ行為を行うタトゥーハーツ達
王道少年漫画展開で、「粋じゃねえにも程があるぜ」が口癖の短絡だが熱い主人公、世界を変えようとする敵集団。能力バトル、とツボを抑えた展開。敵のタトゥーハーツ軍団登場回ではジェロニモ並みに主人公がやられていきます。
無能なものたちに圧倒的な力を見せつけ、恐怖で支配する。テンプレ悪役集団なのと、
敵メンバー勢揃いのこのシーンでいまいちワクワク感の湧かないビジュアルなのが敗因と思われます。ストーリーの割にビジュアルが地味で盛り上がらない。
名乗りから必殺技披露。めちゃくちゃワクワクするところのはずなんですが…。
鉄亀の万尊の万年咬
雷蛇の沙羅の蛇咬鞭
ナマズの鈍のドンッ!
タトゥーハーツの力で世界を修正する組織、真墨文。街をめちゃくちゃにされ、知り合いや憩いの場を壊された莫山は、タトゥーハーツを力を消すことのできる力で、真墨文と戦うことを決めます。味方タトゥーハーツも参入して、決めゼリフや能力もすっきり纏まった良作なんですが、全体的にビジュアルが地味すぎた感はあります。あと、公的組織の治安維持装置である軍や警察が存在がないことにされてるくらい出てこないので不安になります。まあ、無力だとしても何かしてたあとくらいは出そうよ…。
仲間になる氷系能力者
美形が定番のところですが無精髭のおっさん。病持ちで最初の戦闘で命を落とします。
殺す意味あったかなあ…。
ラスボスのビジュアルもおっさんすぎてちょっとワクワクしにくい
最後は俺たちの旅はこれからだエンド。
話自体は突然特殊能力を身につけた少年が世界の敵と戦うという超王道で、進行も遅いというほどではなかったんですが全体的に主人公、敵幹部メンバー、ラスボスがビジュアルの地味でひっかかりにくく、味方キャラも数話で死亡した氷使い以外出てこないため、感情移入できるキャラが少ないのが敗因でした。