津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

LIVE 2004年

LIVE 全1巻 梅澤春人 2004年 

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偶然召喚された悪魔スレイヤは勇太郎の願いにより人間になった。契約により痛みを共有するスレイヤは初めは自分のために勇太郎を守っていたが、次第に変わっていく。ファンタジー路線は厳しい事に気付いた梅澤先生が悪魔&不良で得意なフィールドによせた作品。何故か、ジャンプの表紙風の単行本デザイン。

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本当に梅澤先生は殴り倒したくなる外道な不良と、そいつらをはちゃめちゃな勢いでスカッと倒す主人公という図式の描写が上手く今作でも存分に生かされます。反面民度が世紀末レベルなので、その辺が少年誌と合わなくなってきた原因かもしれません。

 

首輪したいじめられっ子に犬のウンコを食わせようとするイジメ。初期のカメレオンでもないレベルで非道。世紀末レベルの民度

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暴れっぷりは、ヤンキー漫画の中でも屈指のスカッと度を誇ります。大体強い敵と正々堂々と闘うクローズやウダヒマ、バイクメインのぶっこみの拓あたりと違い、敵を憎らしく描いて、そいつらを倒す事でスカッとするのは梅澤作品と今日から俺はあたりの得意技、湘南純愛組もこのケースはありました。

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ビール瓶ショットガン

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というわけで、登場する悪役も理不尽で話が全く通じないタイプ。ヤンキーというより社会の敵。


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一部でトラウマを生んだハリガネムシ拷問も披露して、討伐時のカタルシスを上げます。悪くなかったと思うんですけどテイストがBOYに近すぎからか1巻終了。

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ちなみに、このハリガネムシ拷問は、一巻終了の漫画にしては、記憶に残るエピソードになっており、Yahoo!知恵袋や、YouTubeの検証動画などに現在も反映してます。

実際は、架空の拷問でハリガネムシが爪の間から入ってくることはありません。

 

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