珍しい中世医者物。放浪の天才外科医アスクレピオスの名を継ぐバズは、人を切り刻むを行う異端者として教会に追われながらも人々を救けていく。いい話なんですけど気弱な主人公、手術、バトルなしはジャンプ受けは厳しかったかなーと。
中世ヨーロッパ、教会が絶大な力を持ち異端者とされてしまえば火炙りも珍しくない時代。
メディル家は異端と呼ばれながら人を助け続けていた。
父親は捕まって火炙りにされてしまう
メディル家の従者の家系、テラスフォス家の当社、ロザリーはバズの父から受け継いだ杖と血命録をもってバズの元に現れる。
気弱だが、人は助けたいバズはアスクレピオスを名前を継ぎ、人助けをしていくことを決める。
最初の手術は自分を守ってくれたロザリー。銃創からの弾丸の摘出。バズはバイタルをみただけで把握する神の眼を持っていた。
旅をしながら手術をしていくバズのたち、外科医を目指すが子供を庇って馬車にはねられるパレ、巨乳になったが幼馴染がおっぱい星人だから腫瘍を切りたがらない村娘、戦で鼻を失って醜貌から人里を離れた男、大学で教える治療では治らず治療を嫌がる男の子、など治療の腕をみせながら、バズとロザリー、ついてきたパレのキャラを掘り下げていきます。
一巻の引きで異端者をにくみ、異端者を狩るためには味方も殺すカリギュラ登場。アスクレピオスにしか治せない患者を人質にして、バズ達を捕まえようとするドラマパートに突入。ひきといい、展開といい、作劇上手いんですよね。
一波乱あった後、教会に出頭し、異端認定を解く代わりに、公開手術で治せない患者を治療し続けるというバズ。
これで準備パートが要らなくなり、治療連戦で実力をみせつけるバズ。
血命録の秘密で取引を行い、その場を脱するバズ一行。アスクレピオスの実力を目の当たりにした教会のお偉方は異端認定を疑問に思い、アスクレピオスは異端認定をとかれる。
そのまま、支援者のなぞや、血命録のなぞがあかされ、数年後のエンディングを迎えます。ライバルカリギュラの結末は描写されませんが、綺麗にまとまった終わり方で、密かに人気のある打ち切り漫画です。
割とスッキリ終わるんですけどカリギュラだけ結末なし
ミステリ漫画の項でも言及しましたが、ミステリ、医療漫画には準備回が必要であり、ジャンプのアンケートシステムとは相性が悪いのですが、やはり、患者の性格や状態を説明すり準備回が何度か必要になってるのは痛かったです。
極力準備回を減らすように努力はしてるのはわかるんですけどね…。
リボーンのツナやアイシールドみたいな気弱で優しくやるときゃやるキャラとして描きたかったと思うんですけど、リボーンとヒルマに強制的にケツを叩かれる作品などとくらべるとちょっとじれったい感じはありました。異端認定というハードルがあり、バトルもあるので、主人公は性格、バトル共に強めにしておいても良かったかもしれません。しいていうとというくらいの欠点なので、この辺りの匙加減は難しいところですね。