マイスター 全2巻 加持君也 2009年
街の人気者で、楽しんで勝つために長所を伸ばす事を是とする頼歩が、千葉4強に挑む。ちゆ12歳でも取り上げられたサッカー漫画。絵柄は見やすいしキャラもそこそこ立ってるんですけど、能力系でも戦略系でもなく、特徴がないのが…キャラは好感がもてるし、部員集めもしてないんですけど部内の戦力ブラッシュアップに1巻つかったので展開が遅くなったのが敗因かしら。
新設にして県ベスト4の快進撃を果たしたチームの2年目を描くというのはよくあると言えば良くあるシチュエーションなんですけど主人公が2年のキャプテン。新入生が入ってきて2年生の実力をみせながら、戦力を増強していくというパターン。
街の人気者、主人公の頼歩
2年のレギュラーキャラ
適性のあるポジションとプレーを見出し、組織的なサッカーに職人芸の個人技持ち主の組み合わせで勝つという趣旨で、新入生で192cmあるがヘッドが苦手という松戸を、パサーとしての才能があるとトップ下にコンバート。
地元のJr.ユースチームのエース錦には飾られるシューターではなく、周りを使う事を教える
各人の長所を合わせて闘う、こ、これは、トランセンドサッカー?
5話まで新入生による戦力増強と、部内の先輩の説明、主人公のキャラを描いて6話からは、昨年敗北した千葉4強との試合。
ライバルチーム登場なんですけど、やはりあんまり燃えないんですよね。一枚絵説明だけで敵キャラの強さや魅力が描かれてない。
カテナチオの異名をとる黒嶺と再選し、先取点を取られるもの新入生の力で同点。そのまま特訓の成果を見せて勝ったところで10週打ち切りを喰らいます。
キャプテンやホイッスルみたいな古き良きスポーツ漫画て感じですが、狙ってやってるわけでなく、ファンタジスタやエリアの騎士が出る時代には厳しかったかなあ。闇神コウもそうなんですけど全体的にキャラクターが薄いので、感情移入しづらく何考えてるのかわからないけどなんだか凄いという頼歩の行動に説明が伴わない。例えば、自分で必要な事を考えて練習をすることの大切さを伝えたかったというシーン
単に放任主義に感じてしまいます。
おはようドスサントス!なんだかよくわからない言葉をキャラ付けに使うんじゃあないよ。
という事で、同期の黒子バスケがバリバリ能力スポーツをやり、少し後のライトウイングがバリバリキャラを立てた能力サッカーでポシャった時代にこれはいかにも厳しかったと思います。
単行本で見られる各キャラクターの能力パラメータの作り込みが悲しいです…。