津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

詭弁学派四ッ谷先輩の怪談 2010年

詭弁学派四ッ谷先輩の怪談 全3巻 古舘春一 2010年 

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学校の屋上にいる「最恐の怪談」を創ることを目的とする四ッ谷先輩が、怪談の創作をする事で事件を解決する一風変わった学校怪談もの。なし崩しに助手を務めさせられるヒロイン真とのコンビで真相の解明を行う。

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事件に対し、人口に膾炙した妖怪という式をつかい、当事者の納得できる形に解体する憑物落としを行う拝み屋の京極堂という形を作った京極夏彦先生に対して、古舘春一先生は、最も効果的な形で恐怖を与える式を構築するという呪術師という造形で四ツ谷先輩を描いており、それを真相の解明と紐づけること、対象が悪人である事を鑑みてもダークヒーローの分類です。

 

恐怖を与える怪談で悪人を調伏するという図式

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恐怖により実体化する怪談という式

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少年誌では珍しい形態の主人公でもあり、インパクトはあった模様です。ハイキューでもそうですが、緻密に作り込んだ話を展開する作風がよく活かされた作品。
しかし、学校が舞台のため、不動高校ほどではないが殺人鬼、誘拐犯、自殺教唆犯、監禁犯、刺殺犯、首切り犯などが続出するひどい高校になってしまいました。新聞記者押し寄せるやろ…。

 

途中からは言葉で人を唆して事件を創る愉快犯的な言葉使いとのバトルも始まります。この本の中二病っぽい言葉バトルあたりは刺さる人には相当刺さったんではないかと思います。

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余談ですが数年前小4娘から「打ち切り漫画集めてるけど面白いの?」と聞かれた僕が別垢で小4に読ませるオススメジャンプ打ち切り漫画のアンケートを取ったところ四ッ谷先輩が一位でした。二位ダブルアーツ、三位邪馬台幻想、以下フジリュー作品、歪のアマルガムあたり。

根強い人気を誇ります。