斬の杉田尚が帰ってきた!
ガリ勉の学崎強は勘違いして不良高に入学してしまう。そこは、3組の不良グループがしのぎを削り、人体の気を操る「カクゴ」の使い手の集まる場所だった。学崎は学校内の不良の抗争に巻き込まれていく。
まず斬の時に比べると画力は格段に上がりました。(1枚目斬、2-4枚目今作)女の子がかわいいし、エッチ。
斬ヒロイン
SWOTヒロインズ
闇暗氷(やみくらこおり)、無限輪廻(むげんりんね)、首落迷(しゅらくまよい)など中二病の光るネーミングも健在。
斬からの反省なのか、最初から強いキャラという設定の主人公なのでカッコよく見せられるのも好印象。努力して強くなる主人公ではなく、最初から強くて、徐々に底を見せていくケンシロウとかネウロとかのタイプ。
ガリ勉の故に攻撃パターンを見切ったり、衝撃を計算して攻撃したりと、頭がいいというキャラも生かしました。
強い男と戦うのが趣味のライバル闇暗氷は、学崎を敵視していますが、なんだかんだで協力して1年の不良を倒していきます。この辺ちとテンプレくさいですが、敵、味方、第三勢力は盛り上がるので仲間ではない強キャラの配置はいいと思います。
入学→不良との喧嘩→ライバル登場→1年三強との抗争(カクゴの習得)→2年の敵登場→最強の敵とランクアップしていく構成もわかりやすく、構成はシンプルでテンプレ傾向はありますが全体的に悪くないのでは…。
まあ、斬との比較だと9割の打ち切り漫画が悪くないにないってしまうんだけどな!
ヒロインとは別の女性キャラも登場して女子バトルも始まりますが、イジメから助けるために喧嘩を教えたら抗争に巻き込まれたって逆恨みがすぎるよね…。女性キャラを出したかったのか、抗争を多面的に見せたかったのかはわからないですが、そんなに強くない敵女キャラのバトルなので少しぐだったところはありました。
問題はバトル方式。
なんだかんだで1年3強のグループを2つ倒し、三つ目のグループのボス倒藤と闘いますが、ここで「カクゴ」が登場します。「一般的に言われている気」なら「気」でいいんじゃないですかね…。しかし、このカクゴは、身体強化、物質強化、武器具現化など様々な使い方がありました。これ、念能力だよね!?全然一般的な気じゃねーよ!ドラゴンボールと北斗の拳と男塾で気を学んだジャンプ読者舐めるんじゃあないよ!
強化系、操作系、具現化系…、百歩譲って超能力かスタンドやないか!?
学園バトルからいきなり念能力みたいな設定になりましたが、1年にしてカクゴがつかえる倒藤との戦いの最中、学崎は裏カクゴに目覚めます。
ガンガン設定ぶっ込んできやがるな!もうちょっとカクゴの説明と実例だしてからにしてくれや!咀嚼しきれてないんや!まだカクゴ使い1人目だぞ!
1年最強となった学崎に2年トップが襲いかかります。前シリーズで戦った倒藤の親友斬島が再登場するなりかませ犬です。
特訓でカクゴを使えるようになった学崎と闇暗は2年コンビも撃退し、最強の3年が姿をみせます。
現頂点の終創始も姿をみせますが特に活躍はしません。思わせぶりなだけでしたが、こうした最強キャラを事前に出しておくのは結構大事です。成長したなあ。
平和主義の頂点終は後継者を探すだけで傍観。
最後の敵首落の毒にやられた仲間を助けるために学崎は対決に向いますが、首落はとんだサイコ野郎でした。高校の番長になったら日本全土を地獄に変えるという壮大すぎる計画。話のスケールをいきなり変えるのやめてください。
高校の番長にどんな特権があるんだよ!
この辺りの設定のあやふやさがいまいち話にのめり込めない原因だと思います。
包丁を具現化するカクゴを使う首落に対し、仲間になった倒藤が修行でパワーアップした力を見せて圧倒します。しかし、その後第二のカクゴ、遠隔操作の目玉爆弾に倒藤は敗北。え、そんな違う系統の能力が両立できるの?設定固めてないと思って無茶苦茶やってない?メモリの無駄使いでは?とか考えちゃいますがないですが細かい事を気にしたら負けです。ラスボスだから強えんだよ!
劣勢の学崎は裏カクゴを発動して首落を倒します。カクゴは人体の気、裏カクゴは自然界の気を操る力ということもあかされました。まあ、チャクラと仙術チャクラの違いみたいなものみたいです。
どっかで見た設定多いな…。
次期頂点の学崎に他校の頂点が喧嘩を売ってきて、戦いは続く感じで終了。
斬よりだいぶ成長してるのは明らかなんですが、設定の借り物感や、女子のサービスシーンでやたら鼻血を出す男性陣。キモとなる能力の練り込み不足など、残念な完成度には変わりませんでした。もうちょっと編集なんとかしてやれよ…。