メルヘン王子グリム 全2巻 渡邉築 2011年
メルヘン王国から来た王子グリムは、達彦を自分の代わりにメルヘン王子に仕立てるため、メルヘン菌に感染させ、メルヘン人にしようとするというラブコメ寄りギャグ漫画。
メルヘン力の高さから、メルヘン王子にスカウトされる達彦。
ギャグだから許されるけど人体強制改造というとてつもなく重い呪い。永井豪作品なら悪堕ちして世界が滅びますよ、これ。
童話のキャラを召喚できる能力、ヤクザ映画などが好きでアンメルヘンなグリムの行動など中々話が展開しやすく、学校のアイドルのツンデレヒロインにキスしてもらわないとメルヘン人になってしまうという理由づけも付与され、うまい作りになっていたと思います。小ネタの出来も好きでした。
「ドリンクバーを背負った利休」というパワーワード
金太郎だから額に金の字で、金だからキン肉マンという分かりにくボケも僕は許すよ。
ヒロインの親衛隊や、グリムに恨みを持つ仲間、グリムのライバルなどの配置も上手く2巻にしてはスッキリまとまっています。
正直、ラブコメ部分を際立たせる画力があれば生き残れた気がします…。
お母さんの下ネタとか、痴女系サブヒロインとか需要はあった気がするんですけどねえ。一応、痴女系ヒロインとしては神原駿河の方が早いです。お母さん可愛い。が、少年誌向けではなかった