TOKYO WONDER BOYS 全1巻 作画 伊達恒大 原作 下山健人 2014年
2人の現役高校生が弱小2部プロチームを崖っぷちから救うサッカー漫画。
なんか既視感なんですが、世界を目指す高校生と全国を目指す高校生のタッグがドイソルに近いんですよね…。
通称東京湾。海外志望の天才高校生ストライカーと無名ながら高いポテンシャルを持つシャドウストライカー2人が、かつて憧れた選手の古巣を建て直し、憧れの選手のなし得なかったチームのACL出場を果たそうとするんですが、海外志向の選手が底辺2部に入団する動機としては弱いかなというところから開始。
2部の崖っぷちチーム西が丘
海外クラブを狙う天才ストライカー樋本
無名ながら高い資質を持つ南條
2人は子供の頃西が丘のエースだった天河歩人に憧れていた共通点があった
部活ならともかく、プロを高校生が0から立て直すのは流石に無理があると共に、超高校級なら2部落ち間際のチームくらい圧倒して欲しいけど、2人の高校生に圧倒されるチームでプロリーグを戦い抜けるのかという問題。更に2人が苦戦すれば2部程度に苦戦する2人の補強でなんとかなるのかというジレンマ
高校生が即戦力
タイムパラドックスゴーストライターの主人公でも物議を醸しましたが、伊達先生の癖なのか、キャラクター特に主役が微妙に読者のヘイトを煽ります。特に面白くないジョークと会話のズラし、ビッグマウスがイラッときます。もう1人の主人公が真剣なだけにギャップがあり、序盤でこれは悪手だったかと。
頻繁に挟まるギャグが真剣さを削ぎます。
これで南條、監督はかなり株が下がったと思います。
漸くチームに合流してスタメン入りをかけてレギュラーとの試合をするんですが、スタメンも不必要にギャグで絡んできます。
BLEACH、銀魂、ケロロなどの脚本を担当、ニンニンジャーとジオウのメイン脚本を務めた下山健人先生の初漫画原作なんですが、何故こうなってしまったのか。銀魂のテイストが透けて見えており、ギャグが好きなのはわかるんですけどこれは悪手だったかと。
結局戦術的なサッカーをやっていたのはラスト3話くらい。2部リーグの試合に一勝して物語は終わります。
彼方セブンチェンジから5年ぶりの1巻完結。この後に1巻完結は、バディストライクが最後になります。