たくあんとバツの日常閻魔帳 2016年
たくあんとバツの日常閻魔帳 全3巻 井谷賢太郎 2016年
閻魔大王が殺害され、地獄の秩序がみだれたため、現世に鬼の怪が現れ悪行をなす世となった。閻魔大王の一人娘バツは、鬼の怪に取り憑かれたたくあんこと多九郎を獄卒として、現世におこる鬼の怪を裁いていく。
主人公多九郎。たくあんを日常の幸せと力説したことからあだ名がたくあんになる。
2年前に母を殺されたことから、鬼の怪に復讐ようする心に取り憑かれて、自身も鬼の怪憑きとなる。
ヒロインバツ。恥も栄誉もやられたら均等にやり返さないと気が済まないと言う生きたハムラビ法典。背中開きホルターネック和装ミニスカスリットニーソックスという作者の業のに小柄みたいなファッションと、均等なやり返しという業が一部にファンを作った。
フェチがすぎる衣装と性癖
現世の人間に取り憑く鬼の怪を取り締まりに来たバツは、鬼の怪を憎むたくあんを獄卒とする。
基本的には、獄卒となったたくあんがバツと協力して鬼の怪を捌いていくと言うストーリー。地獄側の協力者やクラスメートもレギュラー化していきますが、全体的にフェチがすぎる。
スク水ニーハイ
口の中でねろねろされるバツ
地獄のレギュラー牛頭
ミニスカ和服
リョナバツ
たくあんの母と、閻魔大王を殺したのがたくあんと一緒に暮らしていた家族のような関係だった創平という人物であり、街に潜伏していることが明かされ、因縁は匂わされますが、はっきりとした過去の描写がないまま2巻まで進みます。
過去編は16話。20話で完結なので打ち切りが決まってから描かれた可能性もあります。シリアスバトルメインでやるならこの重めの話を早めに出して、ラスボス創平をクローズアップするべきだったのですが、おそらく、お色気コメディ路線時々シリアスくらいでいきたかったのでしょう。コメディパートは師匠である空知先生影響を多分に感じます。
シリアスパートの展開は遅かったが、おそらく意図してのもの
コメディパートは師匠の影響が色濃い
鬼の怪の能力と閻魔大王の能力を併せ持つ創平とケリをつけて話は終わるのですが、オチ自体も幽白なんですよね。
バトルよりエロコメ&猟奇という路線で持ち味を生かそうとしたのは正解だったとは思うんですが、いかんせんストライクゾーンが狭すぎた感があります。その分一部の人には好評だったようなのですが、もうこれは、もうちょっと一般受けする形で性癖を開示するしかなかったのかなと。均等返しは良かったんですけどね。