累々戦記 全3巻 2024年 雨宮ケント

警察官の祖父の影響から不条理や理不尽を嫌い「正しく生きる」朝風弥宵は、それ故に偽善者と嫌われていたが、転校生・涅森蒼葉と出会ったことから人の心の影と結びつく怪異「累」の起こす事件と関わるようになる。
真面目すぎるが故に孤独だった弥宵と、重い過去故に奔放な蒼葉の異能バトルバディ物。正直作画もキャラ立ちも悪くないんですけど……。
4巻以上続いた為このブログでは取り上げていませんが、この頃の新連載は、人造人間100、アスミカケル、ツーオンアイス、魔々勇々などが打ち切られ、同期のグリーングリーングリーンズも打ち切り。クオリティの高さの割に打ち切られた作品が多く、読者ながらジャンプ連載レースの厳しさを感じずにはいられませんでした。2022年頭のあかね噺以降累累戦記までで生き残ったのは一ノ瀬、いろは、キルアオのちょい延命組、長期連載は鵺とカグラバチのみです。
そんなわけで僕は割と好きなんですけど厳しい戦いを強いられました。
序盤は1話完結で「累」と闘いながらキャラの掘り下げ、能力の説明、新キャラの配置をしようとしており同級生ヒロインとか、シスコン同業者とか配置しつつ一般人主人公弥宵の戦力化を行うという堅実な展開。定石みたいな方法なんでこれでダッシュできなかったのは痛かったです。モブ美形先輩の2話がややこの話二話でする必要あったか?というところ。後述する要素モリモリヒロインを早めに出していればだったかな……。
一巻段階で厳しかったのか、二巻からは対人バトル展開に突入。シスコン銃使いとか腹話術ノーパンスリットえちえち天然体術使いとか票の取れそうなキャラを出しつつ、失った妻との日常を取り戻す為「累」で周囲の人間に自分の日常を演じさせる癖を感じる敵キャラとか、セーラー服淫紋ヘソだしミニスカ黒ギャルとか敵組織を出してきます。
判断が早い。


腹話術スリットノーパンえちえち体術使い

下乳セーラー服淫紋ヘソだしミニスカ黒ギャル
票取れそうだったヒロインズ
多分BLEACH影響が大なんですけど、キャラシート作ってしっかりキャラ立ててから投入してるっぽい作り。味方グループも敵陣営も顔見せして異能バトルになるんですけど、ちょっとジェネリックBLEACH臭がしちゃいましたね……。
味方陣営のライダースーツ巨乳不良メガネ姐さん(タバコ吸ってそう)とか生意気ちびとか、性格悪そうな関西弁とか活かせそうで活かしきれませんでした。

敵を重くする異能とかね。
最強格ロリババア保護者とか味方側最大戦力っぽい中華系ロンゲ三つ編み冷血師匠とかポテンシャルは高いんすけど!
やりたいことは痛いほど伝わってくるんすけど!

あと、敵が本気出すとキーワードと共に形態を変えるんですよ。
なん……、だと……。

これは……、「卍解」……?
成長や脅威の目安となり、使えるものはワンランク上の存在とわかり、「本気を出した」事が説明なしに伝わり、決めゴマやヒキに使える「卍解」って漫画的には反則的に使い勝手がいいのでまあ「領域展開」とかもそうなんですけど、うーんこれは。ちょっと先達の影響から抜けきれなかった感。まあ、師匠は天才なので。
とはいえ三巻できちんと決着はつけて終わっているので、個人的にはとても好印象でした。
その癖を活かせば。
もっと癖を出して走るんだっ!
と思ってたんですど、現在連載中のキナトはどちらかというと薄味目になってて個人的には残念、