番外編 ゾンビパウダー
ゾンビパウダー 全4巻 久保帯人 1999年
みんな大好き師匠のデビュー連載。
巻頭のポエム。
芥火ガンマと火輪斬術のネーミングセンス。
巨乳。
マッドサイエンティスト。
師匠の原点がここにあります。
師匠といえば巨乳はこの頃から健在
火輪斬術 走戦段 水底竜王炮とか
雷戦段 連環重雷爆鎖炮とか
空戦段 五梢空雷炮とか、
炸裂するネーミングセンスに
殺気の黒い炎で攻撃を受け止めたり、眠ってる何かが目覚めたり、もう厨二病をくすぐるオサレ&オサレ。
設定からして、S0級犯罪者、右腕に黒い鎧を打ち込み、素手で銃弾を払い、銀色のコートをきた男。2000年の歴史で15人しか習得できたものがいない東国の伝説の殺人剣・火輪斬術を操る、通り名は「黒腕の死神」の9億6000万の賞金首・芥火ガンマが主人公です。あふれるぜぇ!
死者を蘇らせ、生者を不死にするゾンビパウダーと死者の指輪を探して芥火ガンマと相棒の銃の天才C.T.スミスが旅をするというシンプルなストーリーですが、ガンマの過去やスミスの正体など謎が多く、散りばめられた謎から垣間見えるなんかありそうな設定が絶妙に少年の興味を惹きます。
何やらありそうなスミスの名前
魔女?
過去のガンマ?
匂わすだけ匂わすぜ!
スリの少年が幻の剣術を使う主人公に憧れてついていきながら強くなると書くとアウトラインはるろうに剣心なんですけど料理の仕方は全然違いました。
正直何で打ち切られたのかわからなかったんですけど、好きだったんで紅染百式が出てくるまで続いて欲しかったです。
ラスト近くの、天才美少女サイキッカーエンジェル・クーニーとか、マッドサイエンティスト外科医ナズナ・ジェミニは終わるんで好きにやった感はありました。
わざわざ巻頭にポエム用のスペースを作って4巻全てポエムから始まるようにしてあるのもポイントが高いです。完成度は流石にBLEACHの方が高いですが、デビューからこれをやっていた師匠のブレなさとスタイリッシさはすごいと思います。
おしむらくも打ち切られてしまいますが、久保帯人先生は打ち切りもおしゃれに締めくくります。
俺たちの旅は続く系エンドながらもラジオから曲が流れて終わる師匠のセンスが垣間見えるラスト。
なんだかよくわからんけどカッケェ!と感じた方は読んでみましょう。
この辺りのセンスはご存じの通りBLEACHで開花していきます。師匠も一息ついたしビッグネームになったことだし続き描いてほしいと言うファンも多いいと思うんですけど、ここのところの師匠の活動見るとちょっと難しそうですねえ。
まあ、遠距離攻撃できる剣術や謎の魔術の存在する世界で、銃弾を払い除ける主人公がいて、威力と速度が武器に依存する銃使いが相棒は無理があるかなーとは思いました。
話が続けば殺意で威力が増大する銃とかでてきたんでしょうけど。