白卓 HAKUTAKU 全三巻 石川光貴 2024年

いつも人とテンポが違うせいで友人のいない主人公・日隈橙は、一人で遊ぶ事を追求するうちにタスクをゲーム感覚でこなす事を楽しむようになっていた。不登校の同級生・能登來暇に、発想と集中力を見出された橙は、共にゲームを作らないかと誘われる。

少数精鋭で世界に通じるゲームを作りたい! ボーイミーツガールから始まるゲーム制作青春ストーリー。
創作系バディ物。わかりやすく言うとゲーム制作版バクマンです。
バディものは真逆な2人コンビを組むものが多く、ジャンプでは性格の真逆なヤンキーバディのBOYとか、頭脳担当と肉体労働担当に分かれるネオレイション、創作系だと監督&俳優(&脚本)のテンマクキネマ、作曲&歌唱のアリスと太陽などがあります。基本的に、互いの短所もしくは才能を補い合う形で個々ではできない事成し遂げるという形態。
今作では、ゲームが好きで、自分を感動させてくれたゲームを作りたいが、肝心のコアとなる発想が産み出せない來暇が、その部分を作り出せる橙を見出してコンビを組む形。
制作の目的設定、環境作り、制作工程の管理、人集め、広報、パッケージングなどを行う來暇と、アイデアを出して「面白いゲーム」の形に設定する橙。
ガワだけだと面白そうなんですが、ゲーム制作にやらなければならないハードルが多いため、それをクリアする來暇が大分無法な万能キャラになっています。まあこれ、超大金持ちの子供とか、クリエイター2世が人脈を使って成し遂げると「一般人が二人で一から世界に通じるゲーム作製」にならないので、必要な事を1人でこなす前提だとちょっと高校生でないレベルの超人にせざるを得ないですよね。

16歳の人脈。そして2人とも無償で協力してくれるまではともかく、町内会にグリコが協賛してくれるのは無理ではない?
人脈その2 有名配信者へのつてはまだしも動画でフリーゲーム宣伝してもらう(作成者の許可なし)。更にクラスメイトその情報をばら撒く。
コンプライアンスとは?
というわけで、使えるものはなんでも使って悪い顔して目的を達成していく持たざることを自覚している頭脳キャラ、それはヒル魔じゃあないか?
連載中にも女ヒル魔とか言われていましたが、ヒル魔も言われてたコンプライアンス的にどうよ?という点が、この令和の時代にあまりフォローがないのまま展開されてしまったのでノイズになってしまいました。

いじめがある。担任のモーリーが解決に協力するのはまあいいとして、不登校の生徒の証言一つで、学校の設備使わせちゃうの?
とか

え、いちおう解決したのにこれ続いてるの?
とか


5時間ドライバー&山車プレゼン運転手。もうモーリーは不倫をネタに脅されてるとかの方が納得だろ。


小学生全員スマホ前提はまあ‥‥。なんですけど親の許可なしに勝手にアプリ入れるのはアウト。でもこれは子持ちの親の感覚とかわからないから仕方ないのかも。しかし、小学校の課外授業はまたなんの権力使ったんだよ。
とか
更に「騙す」をテーマにゲームを作るのでリアルで人を騙して金を巻き上げました。尚、金は返さないし謝りません。という炎上必至のライバルキャラとかでてきたんでちょっと素直に読みにくかったです。患者移入できない登場人物が多すぎる。

子供が公園で遊ぶのにクレームをつけるおばさんを相手にする回は、
①ボールを使わないスマホゲーを作ることで解決!
→②おばさん「ボールなしでも騒がれたら嫌なんで、静かな午後のために子供に文句を言わなければ」
→③来暇、イケメン在籍ジム紹介してくおばさんの気を引いて解決,

え?じゃあ①のパートはなんのために?最初から③でよくない?
とか
細かくなんかそれはどうなの?みたいなのがでてくるんで話に入り込みづらい‥‥。
やってる事は部活もので、スキル上げながらメンバー集めなのですが、ゲーム作成のステップアップの一貫がメンバー集めになってるとことかよかったんですけど、次の回でメンバー集めのためにゲーム作り始めたの、なんとかならなかったのかしら。
スキルアップしながら三人に増えたメンバーでカリスマゲームクリエイターに突撃プレゼンをかまして、実力を認められながらもダメ出しをされ、3人でリベンジを誓って、これからの目標を見定めてエンド。多分カリスマゲームクリエイター登場あたりで終了は告げられてたのか。
最終話の来暇から橙への次回の課題が、作者の心の声に聞こえます。

3年前の企画段階から準備されていたにもかかわらず日の目を見なかったヒロインズ

来暇があまりにもヒロイン力に乏しかったので、この辺りの正統派ヒロインと癖のあるヒロインは出しときたかったですね‥‥。
(それでどうにかなったかはわからないし、ヒロインブーストありでも累々とかごく一部に受けただけでしたけどないよりは、無いよりは)











































