やぶれかぶれ 全3巻 本宮ひろ志 1982年
本宮ひろ志が選挙が分かりにくいという若者の声を受けて参院選に立候補しようとするが、漫画化が公職選挙法違反になるという指摘などを受け各党との対談、過程を漫画化した異色作。引退について、家庭内でのこの件に対する反応、編集部の対応など、かなり実録に近く描かれてる感じはします。
表紙からこれ
引退宣言について
男一匹ガキ大将で当ててまだ34歳の時です。
学生達の話が耳に入り、
選挙に出ようと言い出す。
議員になる計画がプレイボーイの記事になったり、田中角栄の家にアポ無し訪問してSPに止められたり、文春に揶揄されたり、菅直人に相談したりと、紆余曲折を全て漫画にしていきます。漫画家にもアンケートをとって賛否を聞いてるのも面白い。
プレイボーイに実際に載った記事
こちらは文春。だいぶ揶揄されてはいます。
編集も大揉めの末、連載を決断
新自由クラブ田川誠一、公明党竹入委員長との対談や自民党広報委員長佐藤文生、日本社会党、民社党、社会民主連合との対談。田中角栄登場など当時としても問題作。今では2度とできないであろう企画漫画です。今なら鳥山明先生が政治家との対談を漫画化するようなもんでしょうか。忖度するなとか漫画家が政治の話するなとか大炎上間違いなしな案件です。
各党代表との対談や、漫画界の反応など、かなりストレートに書いている印象。母親が創価学会員で、自分も選挙では投票していることなんかも赤裸々にかいてます。
今読むと面白いんですけど、まあ、これを少年誌でやってアンケートが取れたかどうかは…。
菅直人に政治家になるための相談
日本まんが党。確かにここまでビッグネーム揃えたら通るわよね。
公明党竹入委員長
漫画界の反応。
手塚先生がらしすぎて笑う
結末