津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

不可思議堂奇譚 1994年

不可思議堂奇譚 全1巻 えんどコイチ 1994年 

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夢や希望を失った人だけが来店できる不可思議堂では不思議な商品を売っている。その商品を買った結末は…という人情系アウターゾーン。この手の話にはバッドエンドも含まれる事が多いが、作者らしくバッドエンドがない。

 

夢や希望を失った人だけが来店できる

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毎度不思議な商品で救われる人々の姿を描く

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不思議アイテム

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死神くんの様な1話完結のオムニバス形式で人情味は強いですが、前述のバッドエンドがないことなどパンチが弱かった感はあります。この手の話が、エンディングの多彩さがあってこそと言うことがよくわかる内容。アウターゾーンが毎週毎週、ハッピーエンド、バッドエンド、ビターエンド、問題提起など取り混ぜて連載していたのは凄いですね。

 

そのアウターゾーンもヒットはしましたが、当初はさほど人気が出ないことを想定して10週限定での連載だったので同様の形態だったのかもしれません。言い換えるとアンケは取れなかったんじゃないかなと…。