ぼっけさん 全2巻 西義之 2009年
人が本体の妖怪菩怪(ぼっけ)のすむ町松戸露葉、菩怪になったヒノは菩怪による人間の淘汰を止めるべく町の裏で起こる戦いに関わっていくというオカルトバトル物。ムヒョほど敵に理不尽な強さや怖さがないためオカルト物としてはインパクトにかけました。変身バトルに近いです。
松露葉町にかけられた呪いが目覚め、ぼっけたちが時間を起こし始めた中、超能力少年火の宮満通称ヒノは、幼馴染のクラスメイトさゆを守る為ぼっけさんとして目覚める。ヒノは眠狐神だった。
ぼっけがふえつつある町では、菩怪純血種主義の南区の住人による共生派の北区の人間抹殺の計画が始まっていた。ヒノと友達になった万手蛙のメケは戦いに巻き込まれか南組再考「幹部4人組」のひとりにぼろぼろにやられてしまう。
戦闘向きでない北区のぼっけ、さらに95%のばっけは南区にいるという状態で、ヒノは北区の人間を守るために立ち上がる。
12話でようやく1話の幼児が襲われた理由が説明され、メインキャラはヒロインと主人公、街の案内役の4人しかでておらず、主人公は能力の使い方を知ったところというのは流石に進行が遅すぎたと思います。
結局、事件自体もしりすぼみに収縮し、最終回3話前に突然存在が明かされた生き別れの兄が黒幕の1人だったことが判明して、因縁に決着をつけて終わります。
オカルトならピンチと恐怖のクローズアップが、バトルなら魅力的な敵の存在と能力の開示が必要だったと思いますが、悪いところどりのようになってしまいました。