惑星をつぐ者 全1巻 戸田尚伸 1995年
J・P・ホーガン 星を継ぐものを存分に意識したタイトルの本格SF漫画。派手さはないが、評価は高かった。虚弱な人類は殆どが宇宙人の奴隷として生きるしかない世界、バラダットナイブスは人類種が生き残る希望を探す。
スペースオペラ好きな作者が、衰退したスペースオペラに90年のテイストを盛り込み再生を試みた人類種の進化についての物語。
ナイブスの自身がタフガイで、メインウェポン、スパイラル・ナイフのビジュアルもかっこよく、宇宙規模の賞金首として宇宙を旅しながら、人類の進化の可能性を探るというSFの王道を裏のテーマに、自分に愛するものと惑星全員の人類種を殺させたJに対する復讐譚を、人類より強靭な他の惑星人との関わりを交えて描いていきます。
少し絵面の地味さはあったにせよ、もう少し長い目でみたかった作品。
スパイラルナイフ カッコいい!
人類種以外の強種族はスペオペの華の一つ
サイボーグも定番
ナイブスを陥れたマッドサイエンティストJ
全てはSF普遍のテーマの一つ人類の進化の可能性へとつながる
スペオペは、ジャンプだとコブラが代表的ですが、その他は酒呑ドージくらいであまり思いつくものがありません。また、スペオペと聞いて思い当たるスターウォーズ、スタートレックあたりのブームが落ち着いて、日本でもヤマトやハーロック、クラッシャージョウや銀英伝が80年代に終わり90年代には少しジャンルが寂しくなってきた頃です。
この後星界の紋章、無責任艦長タイラーやカウボーイビバップなどが公開されてスペオペは廃れそうで廃れないジャンルとして生き延びるんですが…。最近スペオペあったかなあ…。