ドン・ボルカン -聖なる男の伝説- 全2巻 次原隆二 1991年
編集からレース物を封印された次原先生が描いた野球漫画。ドミニカアカデミー出身のピッチャー轟がプロ野球の世界で活躍する話。
野球漫画ですが人情物に近くやはり11話で終わりを迎えます。
マネージャーが暴走族にからまれ、部員一丸で守ろうとする中、自分を庇って死んだキャプテンにプロになる事を誓い、ドミニカアカデミーに向かう轟。何故日本でプロを目指さないのかはよくわかりません…。
ドミニカでは、夢破れたロートル投手から、夢を託されます。
プロでは元三冠王島村に見込まれ、引退をかけた勝負を挑まれますが、わざと3ボールにして遊び玉なしで勝負。とにかく、テクニック論ではなく情念を託される事が話のメイン。轟以外のチームメイトの活躍もエピソードもありません。
託された思いを轟に託そうとする島村
引退をかけた勝負はまあいいとして
予告ホームランに対し
予告ノースリーからの予告ストレート
この勝負のために爪を伸ばしていた轟。
まあ、ちょっとあり得ないですよね…。
最後は貧乏子供クラブのチームに夢を与えるため一緒に練習をしておしまい。
と、派手なバトルがメインとなっていたジャンプでするにはあまりにも地味だった感がありました。同時期の新連載2つがやまだたいちという努力と根性軸のプロ野球漫画で内容が競合した事も逆風でした。