ジュウドウズ 全3巻 近藤信輔 2014年
オリンピック金メダリストを一蹴する柔道の鬼の村、八破羅村では年に一度、異次元の柔道祭ジュウドウズが行われる。柳華は柔の天才・兄陽志に追いつくため、ジュウドウズ優勝を目指す。
オリンピック金メダリストが目標とする八破羅越え
八破羅村で行われる柔道バトルロイヤル
ジュウドウズ
主人公の華が兄を越えるためにジュウドウズを勝ち抜く姿を描くのですが、金メダリストとの対決→ジュウドウズでの村の猛者、大外刈りの獣の我治との対決→10年八破羅に君臨した兄と王屋主水に次ぐ実力を持つ第三の男・斗賀歩武との戦い→王屋主水との戦いで終了。前回のヨアケモノもそうですが、強力な個性を持つ集団を出すなら早めにしたいところです。王屋十折が遅すぎた…。
第三の男・斗賀歩武のせいで前半に出したネームドキャラがほぼモブ扱いになってしまったのも痛く、出すなら王屋十折を一巻のうちに出しておきたいところでした。
3番目の実力者との対戦。そうなるとそれ以下のキャラが全部モブになっちゃうと言うことで…。
濃いキャラたちがほぼモブになってしまったので華の実力をみせる為の我治以外は王屋十折との団体戦とかで活かしたかったところです。
一応戦うんですけどほんとにやられるためだけに出てきてるんですよね。
明らかに王屋十折が柔道の枠を超えているのでいっそ古流拳法にしておいた方が受けはよかった気はします。え?破傀拳がなんだって?
作者も単行本コメントでキャラを活かしきれなかったことを後悔していますが、趣味丸出しで受けなかったよりは、使い方だったと思います。忍極も趣味丸出しですけどうまく活用してますからね!
外見も行動もイカれた魅力的なキャラだったんですが、王屋十折が出した回で打ち切りが決まったらしく、活躍するところはほとんど見れませんでした。無念。
あとは、ラスボスにしては兄・陽志がいい奴すぎてキャラが弱かったかなあ…。
ライガーを投げるとか外連味はあるんですけど、王屋十折のキャラに負けちゃった印象。
次回作の忍者と極道では、イカれたキャラを存分に活かし、序盤から帝都八忍と破壊の八極道の存在を明かしつつ少しづつメンバーを出していくという無駄の少ないキャラの使い方と溢れる外連味、ルビ芸を武器に大ブレイク中。
いいよね、官憲斬棄(ポリストラッシュ)。
リメイクの発表のたびに貼られる、「幻想(ユメ)じゃねえよな…。」「還ってくる!俺たちの黄金時代(オウゴン)が還ってくる!!」のコマは読んだことなくても見たことある人は多いかもしれません。
もうブレイクしたといっても過言ではないかもしれませんが、この調子で行ってほしいですね。