黒騎士BAT 全1巻 寺沢武一 1985年
生まれ故郷レインボーリアに帰り、星船の女王となったバットは、星船を狙う怪物やトラブルを4銃士の力を借りて解決していく。不思議の国のアリスや童話をモチーフにしたコミカルSF。コブラと作風を変えたかったのかだいぶコミカルよりです。雑誌掲載は10編なんですが、単行本は収録作品数が異なり、集英社版は5話追加された15話分(3話を一つの話にまとめたあるため13話)、フルカラー版は7話収録となっている。
コブラといえばハードボイルド登場シーン
「いるさ!ここにな!」
BATにも対比したシーンあり
「いるわよ ここに!」
寺沢武一先生といえばコブラですが、コブラでカッコイイ男を書いたので、チャーミングな女の子が描きたかったのかなーという感想。北条司先生が「キャッツアイで女は死ぬほど描いたから、男を描きたくてシティーハンターを描いた」旨のコメントをしていましたが、この男女主役を描き分けたいというのは作者の業なのか単純に印象を変えやすいから行うのか、北条先生に限らず、
コブラ→黒騎士BAT
押忍!空手部→あした輝け!、
などヒット作の後に主人公の性別を変更した作品を描くケースが散見されます。リャンメンで成功してる北条司先生、鳥山明先生、西森博之先生凄い。北条先生この後「こもれ陽の下で…」で少女、「ファミリーコンポ」でトランスジェンダーまで描きにいきます。端的に凄い。
それにしても見たかったですね。宮下あきら先生の描く魁!女塾。
ところで寺沢先生のヒット作コブラは2008年くらいにハリウッドで映画化の報が流れ、ポスターが超カッコ良くて津尾さん多いに期待してたんですが、予算の問題で未だ話が動いてないそうです。是非映画化してほしいものです。ヒュー!
2013年…。