津尾尋華のジャンプ打ち切り漫画紹介

週刊少年ジャンプの三巻完結以内の打ち切り漫画の紹介。時々他誌や奇漫画の紹介も。

フィールドの狼FW陣 1999年

フィールドの狼FW陣 全2巻 高橋陽一 1999年

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キャプテン翼の陽一先生のもう一つのサッカー漫画。MFはいっぱい描いたからFWを描こうという意気込みを感じます。内容はメンバーを集めてチームを作る系のサッカー漫画。

 

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弟を事故で亡くした陣が、弟の夢だった全国制覇の為に四国の強豪チームのキープレイヤーと戦い仲間にしていき、四国最強チームを作ろうとする話。途中で四国の強豪チームが同盟した四国連合との対決になりますが、残念ながら統一戦は尺が足りずに描かれません。

 

亡き弟との夢を叶えるため、サッカーを始める陣

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2人だけでスタート
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喧嘩仲間と飛沫と、薩本が加入

弟のチームメイトも、見かねて参加

高さのFWと
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ゲームメイカーとディフェンダーとキーパー

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陽一先生のFW感が点を取ることに特化してることと、比較的温厚で人懐こい翼との違いをだすために狼モチーフの主人公ということで、大分、とんがった性格のキャラになっているのがうけなかった原因の一つでしょう。日向小次郎と何が違うかというと、狼なので群れを作りボスになります。この、ボスである事、やんちゃな少年、というのが、陽一フィルターでスカート捲りを毎回やる少年というキャラ形成になり、ボスとして、点を取るので俺以外が守備という極端なサッカーチームになっています。

 

チーム戦略が全員で守って、陣にボールを回すこと。守備をする気はないという極端なサッカー漫画。まあ、ネームドがDF2人、センターバック、長身FW、キーパー、天才MFの順で加入してパッサーが入ってからの試合がないというのもあります。

試合をする毎に負けたチームのネームドがチームに参加していくのですが、この設定がちょっと無理があったと思います。まあ、ワクワク感は確かにあるんですけど。ブルーロックと違ってルールでメンバー加入が決まってるんでなくて、こいつ強いから一緒にやりたい→チーム加入なので、転校まもないキーパーはともかく地元の強豪チームで活躍してた選手が仲間全員捨てて主人公チームに入るのはちょっと血も涙もないと思います。

 

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ベースボーイズと同じく悪くはないんですが、キャプ翼と比較すると…という感じでしょうか。もともと、キャプテン翼自体が現代的な戦略サッカーとはかけ離れて個人技の組み合わせで戦う漫画ですが、ボス狼という観点から主人公に匹敵するライバルがおらず、ネームドとの戦いがいまいち盛り上がらなかった事や、ちょっとふるめのキャラ造形が厳しかったと思います。

 

四国連合

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四国統一試合は省略され、第一章完結で終わります。

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ちなみにラストはサービスで翼達が登場。

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