瞳のカトブレパス 2007年
瞳のカトブレパス 全2巻 田中靖規 2007年
k都守護家玄武の時生は目に宿した大祓魔カトブレパスの力で時を止め魔物を祓う。朱雀、青龍の守護家と共に、祓魔と魔導に落ちた実の兄と戦うお話。元アシがジョジョっぽい絵柄で時止めは悪手だったかと… 凄く、スタンドです…。
1話からヒロイン登場、祓魔の説明、主人公の能力、立ち位置の説明とそつがなく、連戦でさらに能力の幅をみせてから同じ守護家の仲間登場。
液体の個体化による武器の作成や、布の固体化による壁の作成、物質の保存、空中に固定した武器や檻の作成と幅広いというか強すぎるんですけどしっかり、視認できない透明な物体や気体、高速の銃弾などは停止できないことが開示されます。
仲間となる朱雀の守護家、青龍の守護家
仲間が出てきて能力を見せた後はすかさずラスボスである天魔波旬から刺客がおくられ、三家の戦力公開バトルが繰り広げられます。脇キャラの渋い強さや、守護家の面々の弱点が露呈して、修行するというところで終了。展開的には悪くなかったと思うんですけど、カトブレパス以外の敵味方の能力がテンプレ的で、能力バトルを魅力的に描けなかった感はありました。
ちょっと敵キャラもテンプレ的でしたね…
俺たちの戦いはこれからだエンド
玄武を継承する予定だったが、天魔波旬と同化してその場の人間を皆殺しにした時生の兄時人、呪符で顔も姿も隠し、謎の多いランク最大の祓魔の力をもつ時生の従者白澤、祓魔の長開明、四凶の本体である熾凶など、因縁は多く残されたままになりました。
とにかく絵柄や台詞回しに師匠の影響が出過ぎていたため、個性という点で微妙な評価が。
どうにも漂ってしまう荒木テイスト
作者も反省したのか自作の鍵人では絵柄を大幅にリファインし、さらに次の連載サマータイムレンダでヒットを飛ばします。