⚪︎フォーエバー神児くん 全3巻 えだまつかつゆき 1981年
1981年野球漫画攻勢の第一弾。
精神力を身体能力に変える発明、パラメットにより小学生プロ野球選手となった神児の活躍を描いた作品。真っ直ぐな神児の性格が周囲をいい方向に変えていく。甘いけど優しい良作。
1977年のリトル巨人くん、1988年の童夢くんと並ぶ小学生プロ野球選手物。
ただし、野球の勝負メインではなく、交通事故で片足がマヒしたご近所の陽子ちゃんを元気付ける為に試合に出たり、頑張る神児に触発されて万年Cクラスの武蔵野ワイルドキャッツのチームメンバーが、前向きに練習したりと、人情物の側面が強い。
プロ入り後、パラメットの力で活躍するが、フィールディングとスタミナがないところを突かれて攻略され、2軍で牽制と体力をつけ、魔球パラメットボールを編み出して復活。
2軍で神児を鍛えてくれるロートルキャッチャーとの会話が泣ける
優勝がかかった試合、陽子はパラメットのおかげで歩くことができるはずなのに歩けない。励ます神児に、自分だって完投できずに助けてもらってるじゃないと悪態をついてしまう。
神児は完投する代わりにスタンドまで歩いてくるよう陽子伝え、決死の覚悟で優勝決定戦に臨む。
神児のガッツが乗り移り、優勝争いに食い込むワイルドキャッツ
障害者のために開発されたパラメットが実用化したことで小学生プロ野球選手は引退するが、大人になったらまた戻ってくる事を匂わせて完結。思い出に残ってる人がいることも納得のいい終わり方でした。