⚪︎甲子園の狼 1981年 全1巻 竜崎遼児
1981年野球漫画第3段
高校野球賭博、スカウトによる外人部隊、不祥事による連帯責任での出場停止など高校野球問題に切り込んだ作品。
大人のものとなった甲子園に反逆する主人公日暮は、あと一球で優勝の場面でとんでもない行動に出る。
野球に嫌気がさしていたが、やりたいことのために野球に戻る日暮。
野球賭博問題
ハンディ師
不純異性交遊
野球部のみ処分が重い問題。
転校による部活動停止処分は野球のみ期間が長いという現在まで続く問題。
スカウト外人部隊問題
とにかく高校野球の問題を詰め込んだ作品。主人公のセリフが作者の屈託を表しています。
竜崎先生がよほど物申したかったらしく、少年漫画で扱うには重すぎる内容。(反逆の仕方は少年漫画テイストですが)
高校野球はちょうどPL学園がセンバツで優勝した年。桑田清原の活躍は更に2年後になります。
男子高校生の1割が野球部という時代だったんでまあ、色々あったとはおもいますが…。
作中甲子園決勝当日に、日暮れの問題行動がすっぱ抜かれるが意に介さず試合に向かう。
ブーイングの中9回ニ死まで完全試合。
そこから3連続わざとあるかせ、フルカウントにする日暮。
ブーイングが収まり、全員が注目するなら日暮があった行動は
直後にど真ん中ストレートで三振を取り優勝のはずですが、当然クレームが付きます。
やる事をやった日暮球場を後にしてエンド。
まあ、連載向きではないので短編集扱いになっていますが、よくこれ連載会議通ったなあ。